授業以外にも業務が多すぎで超過勤務は当たり前?過労死寸前の教師が増える

過労死寸前まで業務をこなす教師が多くなっています。それだけ学校運営が教師の長時間勤務に支えられている状況であり、現状の学校運営では無理があることを示しています。

更新日 2017年05月18日

合計 198pv


大人のADまとめ

 スポーツ強豪校で知られる横浜市港北区の私立男子校「武相高校」で水泳部顧問を務めていた男性教諭(59)が、うつ病で休職中に懲戒解雇されたのは不当だとして、同校に地位確認を求めた訴訟の控訴審判決が17日、東京高裁であった。野山宏裁判長は「好成績を課されていると強く感じ、心理的負担があった」と述べ、訴えを退けた一審判決を取り消し、解雇を無効と判断する逆転勝訴を言い渡した。
 判決によると、男性教諭は水泳部員が受けた停学処分などをめぐり、副校長から「校長に進退を任せては」と告げられた後、うつ病を発症。2012年に懲戒解雇された。
 野山裁判長は「進退という言葉で退職に追い込まれるリスクを感じ、大きな精神的負担があった」と指摘。うつ病発症前の平均残業時間が月120時間以上だったほか、「特待生を抱える運動部の顧問は、好成績を残すことを学校側から課されていると強く感じていた」と述べ、一審が否定した病気と業務の因果関係を認めた

  出典 部活動顧問でうつ病、解雇無効=高校教諭が逆転勝訴-東京高裁:時事ドットコム

文部科学省は28日、2016年度の公立小中学校教員の勤務実態調査の速報値を公表した。

 中学教諭の約6割が週60時間以上勤務しており、過労死の目安とされる水準を超過。前回06年度の調査に比べ、教諭や校長ら全職種で勤務時間が増えた。授業時間が増加したほか、中学では土日の部活動の時間が倍増。同省は「学校が教員の長時間勤務に支えられている状況には限界がある」として、中央教育審議会に改善策の検討を諮問する。

 調査は全国の小中各400校を抽出し、16年10~11月のうち7日間の勤務時間を、教諭や校長などの職種別、授業や部活動、会議などの業務別に調査。小学校397校(8951人)、中学399校(1万687人)から回答を得た。

  出典 中学教諭6割が過労死ライン=月80時間超相当の残業―授業、部活増加・文科省調査 (時事通信) - Yahoo!ニュース

調査結果によると、教諭の平日1日当たりの平均勤務時間は小学校で前回調査から43分増の11時間15分、中学で32分増の11時間32分だった。小学校では33.5%、中学では57.6%の教諭が週に60時間以上勤務し、20時間以上残業していた。これは厚生労働省が過労死の労災認定の目安としている月80時間超の残業に相当する。

 業務別に見ると、1日当たり「授業」が小学校で27分、中学で15分、「授業準備」も小学校で8分、中学で15分増加。「脱ゆとり教育」の学習指導要領導入により、前回調査時から授業コマ数が増えた影響とみられる。中学では土日の「部活動・クラブ活動」が前回の1時間6分から2時間10分にほぼ倍増した。

  出典 中学教諭6割が過労死ライン=月80時間超相当の残業―授業、部活増加・文科省調査 (時事通信) - Yahoo!ニュース

 愛知県立岡崎商業高校の男性教諭=当時(42)=が校内で倒れ、平成21年10月に死亡したのは過重労働が原因として、公務災害と認めなかった地方公務員災害補償基金の処分取り消しを遺族が求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(寺本昌広裁判長)は1日、公務災害と認め処分を取り消した。

  出典 42歳高校教諭のくも膜下出血死は公務災害 名古屋地裁「職務は過重」時間外勤務は95時間 - 産経WEST

寺本裁判長は判決理由で「生徒の資格取得に向けた指導や全国大会で優勝する部活動の顧問で精神的負荷は高く、死亡する前の1カ月間の職務は特に過重だった」として死亡と公務の因果関係を認めた。この1カ月の時間外勤務は95時間35分だったとした。

 判決後の記者会見で弁護団の森田茂弁護士は「亡くなった男性のように他の教員もいくつも業務を抱え、同じ状況に置かれている」と教育現場での長時間労働の実態を訴えた。

 判決によると、教諭は情報処理などの授業を担当するほか、情報処理部の顧問や校内のパソコンのメンテナンスをしていた。21年9月29日に学校内で倒れ、くも膜下出血で死亡した。

 地方公務員災害補償基金愛知県支部は取材に「今後の対応は判決内容を検討し、本部と協議したい」としている。

  出典 42歳高校教諭のくも膜下出血死は公務災害 名古屋地裁「職務は過重」時間外勤務は95時間 - 産経WEST

 沖縄県内幼小中学校の教職員のうち約3割が厚生労働省の過労死認定基準となる月80時間以上の時間外勤務をし、100時間以上も17・8%いると推定されることが県教職員組合(沖教組)のアンケートで分かった。校種でも差があり、中学校では80時間以上が58・4%に上った。

  出典 教員3割が過労死基準 時間外 月80時間超 沖教組調査 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース




 ほとんどの市町村で退勤時間を把握できていない状況下で、健康を害するほどの長時間勤務が続いていることが浮かび上がった。1カ月の平均時間外勤務は74時間45分で、2013年調査の92時間よりは改善した。

 この結果を受けて沖教組の山本隆司委員長は「10年以上も同じ問題が続いている。県内は病休者、特に精神疾患や妊娠に起因する疾病による病休者が全国でも飛び抜けて多い。児童生徒へのよりよい教育や、教員の人権を守るため、県や市町村予算での教員増や、部活指導への外部活用など思い切った施策を打つべきだ」と厳しく批判した。

  出典 教員3割が過労死基準 時間外 月80時間超 沖教組調査 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース


 調査は14年12月~15年1月の1週間の勤務状況をアンケートで聞き、1カ月当たりの時間外勤務時間を計算した。離島を含む県内全域で、非組合員や臨時職員を含む858人が答えた。小学校が7割、中学校が3割を占め、幼稚園は1%台だった。

 回答者の年齢は20代が13・5%、30代が33・0%、40代が34・0%、50代が17・2%。

 平日の時間外勤務は、1時間未満は全体の3・4%しかおらず、2~3時間未満が最多の36・0%。平均は3時間7分だった。土日の2日間で、通常勤務の1日分に当たる8時間以上出勤した人は15・5%おり、2日分に当たる16時間以上だった人も4%いた。

 小中学校で比較すると、土日に出勤する人は小学校で32・0%だが、中学校は48・4%と半数近くに上り、勤務時間数も長い傾向にあった。

  出典 教員3割が過労死基準 時間外 月80時間超 沖教組調査 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

  出典 stone-roses.org

世界的に見ても労働時間が長いとされる日本の教師。その労働に正当な対価は支払われていないうえ、なかには「意味があるのか?」と思ってしまうような仕事を課せられることも。日本の教師を取り巻く現実とは。

 経済協力開発機構(OECD)が2014年に公表した「国際教員指導環境調査」によれば、調査に参加した34カ国・地域の教師の1週間あたりの勤務時間は平均38.3時間なのに対し、日本は53.9時間。この日本の数字は中学200校(公立9:私立1)の校長と教師へのアンケートによるものだが、全日本教職員組合が行った「勤務実態調査」(12年、回答者数6879、うち教員5880)でも、国が過労死ラインと定める「月80時間以上の残業」をする教師が35.8%と3人に1人。月100時間以上の残業をする人も5人に1人(21.3%)に上ったという。

  出典 日本の教師、世界的にも長時間労働「意味あるのか?」という仕事も〈AERA〉 - エキサイトニュース(1/2)

 さらに問題なのは、この長時間労働に対する対価が正当に支払われていないことだ。

 戦後の公務員給与改革の際、教師の給与は、「勤務時間が単純には計れない」ことを踏まえて一般公務員より1割程度高く設定され、時間外勤務手当は支給しないこととされた。支給を求める訴訟が多数提起されたことを受け、国は1966年度に実態を調査。原則として時間外勤務は命じないこと、命じる場合は(1)生徒の実習(2)学校行事(3)教職員会議の三つに関する業務と(4)非常災害などのやむをえない場合の4項目に限ること、時間外勤務手当はやはり支給しないが、代わりに月額給与の4%分に相当する「教職調整額」を支給することを決めた。

  出典 日本の教師、世界的にも長時間労働「意味あるのか?」という仕事も〈AERA〉 - エキサイトニュース(1/2)

 この状態がいまも続く。「4%」という基準が算出された当時の教師の1カ月の平均残業時間は約8時間だ。現在の長時間労働にはとても見合わない。

 残業理由に納得がいけばまだいい。しかし、「この仕事に意味があるのか?」と思う場面も少なくない。

  出典 日本の教師、世界的にも長時間労働「意味あるのか?」という仕事も〈AERA〉 - エキサイトニュース(2/2)

 例えば、国を挙げていじめ対策のために道徳の授業を強化するとなると、「副読本をどう使うか」など授業の年間計画を提出しなければならない。同様の調査を文部科学省、県、市、教育委員会が次々に行い、その都度、書類作成に忙殺される。

 年度末の12〜3月は報告書の締め切りラッシュで、テストやノートのチェックは後回しになり、自宅で眠い目をこすりながらこなす始末。兵庫県の小学校に勤務する40代女性教師は、「この状態でクラス40人の一人一人を丁寧にみるなんて、限界がある」ともらした。

 本業のはずの「教える」ことに専念できず、むしろ後回しにせざるを得ない状況に若い人ほどバーンアウトし、最後はうつ病になって辞めてしまう。この女性教師は、そんな後輩の姿を毎年のように見送ってきた。

「悔しい思いが残ります」

  出典 日本の教師、世界的にも長時間労働「意味あるのか?」という仕事も〈AERA〉 - エキサイトニュース(2/2)

  出典 stone-roses.org

2017年3月1日、愛知県立岡崎商業高校の先生が校内で倒れて亡くなった事件について、名古屋地方裁判所で判決があり、公務外決定が取り消されました。公務災害と認められ、いわゆる過労死だったと判断されたのです。

  出典 愛知県の県立高校の先生の過労死

 報道によると、判決は、亡くなるまでの1か月の時間外労働は少なくとも95時間と認定。その上で、仕事の質について「生徒の資格取得に直結する直結する授業や部活の顧問を受け持った上、亡くなった月には資格検定の受験指導や体験入学の準備作業で、精神的負担が大きかった」などと判示したようです。

(中日新聞2017年3月2日朝刊)

 地方公務員である県立高校の教諭の場合、なくなった場合にそれが公務による死亡かどうかは、地方公務員災害補償基金(地公災)が判断します。地公災が、公務災害と認めれば、ご遺族に年金又は一時金が支払われます。

 脳心臓疾患については、「心・血管疾患及び脳血管疾患の公務上災害 の認定について 」という基準が定められています。


  出典 愛知県の県立高校の先生の過労死



 民間の場合の認定基準は、「発症前1か月間におおむね100時間又は発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いと評価できること」とされていることと比べると厳しめの基準となっています。



 裁判では民間の認定基準も参考にされたようです。



 認定基準はあくまでも公務災害、労働災害を迅速に判断するための基準であり、この基準に当てはまらない場合も労災、公務災害が否定されるわけでありません。



 判決は、時間外労働の他、公務の質的過重性も認めています。

 いまも多くの先生が、長時間、過密な労働をされていると思います。また、新聞報道によれば、10年以内に校内で倒れた5人が過労死と疑われると言われています。

  出典 愛知県の県立高校の先生の過労死

東京都西東京市の市立小学校に配属された新人の女性教諭(当時25)が10年前、うつ病にかかり、自殺した。その死が、教師としての仕事に起因する「公務災害」として認められなかったのは不当だとして、遺族が地方公務員災害補償基金を相手取って、処分の取り消しを求めていた訴訟の判決が2月29日、東京地裁であった。吉田徹裁判長は「自殺は公務が原因だった」と認定し、同基金に処分の取り消しを命じる判決を下した。

  出典 「うつ病自殺は公務が原因」 東京地裁、新人教師の死を「公務災害」と認定 - 弁護士ドットコム

判決などによると、女性教諭は2006年4月、西東京市の市立小学校に新任教員として配属された。直後から、担任をつとめる学級で、児童による万引き事件や、児童の上履きや体操服が隠されるトラブルが相次いだ。さらに、保護者からのクレームなどがあり、精神的な負担が重なった。

こうした状況に加え、初任研修の課題などによるプレッシャーがあり、さらに自宅へ持ち帰る作業など時間外勤務が増えた。女性教諭は同年6月にうつ病を発症。同年9月にいったん職場復帰したが、その後も学級トラブルが相次いだという。そんななか、女性教諭は同年10月に自殺を図り、意識不明のまま12月に亡くなった。

  出典 「うつ病自殺は公務が原因」 東京地裁、新人教師の死を「公務災害」と認定 - 弁護士ドットコム

遺族は2008年2月、うつ病発症と自殺は公務が原因だとして、地方公務員災害補償基金に対して、公務災害として認定することを求めたが、「公務外の災害」と認定する処分を受けた。これを不服として、公務災害補償基金審査会に再審査を請求したが棄却されため、2013年に提訴していた。

吉田裁判長は「女性教諭に相当程度、強い精神的負荷がかかっていた」などと判断。そのうえで、女性教諭のうつ病発症と自殺は、公務が原因だったとして、遺族側の主張を認める判決を言い渡した。

判決後、女性教諭の父親(67)は、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いた。父親は「さっそく、娘に報告したい」「この9年間は長い長い期間で、とても苦しかった」「控訴しないでほしい」とコメント。さらに「教育関係者には、次世代を担う子どもたちの育成の場に、決して過労死問題を持ち込まないでいただきたい」と話していた。

地方公務員労働災害補償基金は弁護士ドットコムニュースの取材に「判決の内容を精査して今後の対応を決めたい」と答えた。

  出典 「うつ病自殺は公務が原因」 東京地裁、新人教師の死を「公務災害」と認定 - 弁護士ドットコム

下鴨中学校の教師であったKさん(当時56歳)は、1978年5月に箱根方面への修学旅行引率中に脳内出血を発症され死亡されました。

Kさんは下鴨中学校へ来る前は、6年間もいわゆる同和校に在籍し、通常のクラス担任や教科担当だけでなく、同和地区生徒に対する学習会活動や家庭訪問などで多忙を極め、残業時間(持ち帰り残業を含む)は1か月100時間を超える過酷なものでした。また、下鴨中学校への転任直後に3年生の担任となり、転任後1か月余りで修学旅行の引率を行いました。そのため一般の教科指導の準備だけでなく修学旅行の準備も重なって多忙を極めました。しかも、修学旅行の10日前位から声が出にくいという重篤な風邪に罹患していました。それでも、Kさんは、修学旅行の引率業務に就き、出にくい声を絞り出すように出して生徒指導を行ったために脳内(小脳)出血を発症し死亡されたのです。

  出典 京都市教員K氏過労死事件 | 京都第一法律事務所

そこでKさんの遺族が公務災害認定の申請をしましたが、地方公務員災害補償基金及び京都地裁判決(1990年10月)は、不当にもKさんの死亡を公務外と認定しました。さらに控訴して闘ったところ、大阪高裁は1993年2月にKさんの死亡を公務上と認定し、京都地裁判決を取消しました。基金側が上告しなかったため、大阪高裁での逆転勝訴判決は確定しました。

Kさんが亡くなられた当時、循環器系を原因とするこの種の死亡は「ポックリ病」とか「急性死」といわれていました。Kさんの事件で、過労の蓄積による脳血管壁の脆弱化を明らかにし、死亡についての公務起因性の認定を得るために、当時の教え子達、同僚教員、校長などの多数の人々による協力が必要でした。このため最終的に勝利するまでに実に15年を要しました。この長い闘いの間に、我が国にとっては不名誉なことであるが、国際的にも、「過労死」(カローシ)という言葉が定着するようになったのでした。

  出典 京都市教員K氏過労死事件 | 京都第一法律事務所
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

話題まとめHOT

当サイトについて ご利用規約 新規登録 ログイン プライバシーポリシー お問い合わせ


Copyright(c)情報まとめサイトADまとめ All Rights Reserved.